信大理学部は10月から、意欲的な学生が早くから第一線の研究現場で学べるよう支援する特別カリキュラムを導入する。「能動的学習意欲をもつ理数学生の発掘と育成プログラム」と銘打ち、学生が理学全般の用語を解説する辞書をインターネット上につくるなどユニークな内容。卒業研究は通常より半年から1年早い3年次から始め、同大大学院への飛び級入学もできる。
カリキュラムは1年次の後期から参加でき、中途編入も可能。辞書作成は1年後期から2年にかけ、グループや個人で興味のある分野を執筆。初めは学内で、完成度の高い記事がそろったところで学外にも公開する。
貪欲(どんよく)に知識を得てもらうため、1年次から学内や他大学の研究室に出入りして研究やゼミに参加することを推奨。そのための旅費も支給する。3年次で卒業研究を終えて成績の良い学生は、卒業を待たずに大学院に進める。同学部によると、カリキュラムには1〜3年生の計約90人が参加予定という。
武田三男理学部長によると、プログラムは「自ら積極的に行動できる学生を育て、社会に送り出すのが目的」。飛び級入学を利用し、研究意欲がある学生の他大学への流出を防ぐのも狙いだ。
科学技術に関する人材育成を目指す文部科学省の「理数学生応援プロジェクト」に採択され、本年度から4年間、年1600万円の補助金を受ける。武田学部長は「軌道に乗れば工、繊維学、農学部にも広げたい」と話している。